選んだ道具によって特性がでる制作のながれ

これまでにご紹介させて頂いた作画用の道具でアナログ、デジタルと大別していましたが、それぞれの道具にも細かな違いがあります。

例えば、デジタル作画では、前回の「アナログとデジタルとの違い」でご紹介した液タブ、板タブの違い。

また、使用するソフトによっても違いがあるためこれも道具に分類されるでしょう。

デジタルでは同じ道具、ソフトでも細やかな設定が可能なため、ブラシの形や太さ等さまざまな描き味で表現ができます。

ですが、アナログでは道具を変えることで大きな違いと効果が生まれます。

同じ道具でも人によって手順が変わるものですが、道具の特性に制約があるため、その制約に合わせなければなりません。

描く対象

まず大きな制約となるものが、ペンや鉛筆を走らせる紙。

紙にも表面がツルツルしているものやざらついているもの、薄い紙や厚い紙などがありますね。

コピー用紙だったり、原稿用紙だったり。

紙以外にもキャンバスや板、壁だったりします。

そうすると、鉛筆やつけペンでは描き込むことができないので相応の道具を使うことになります。スプレー缶だったり、マジックだったりですね。

当然、その道具で表現できるものは全く変わり、最終的な仕上がりのイメージも変化していくので、各対象に表現できる限界や制約を踏まえ逆算しなければなりません。

描きたいと思い描いたイメージをその道具たちで、どのように進めれば理想に近づけるかが思慮することが大事になってくるかと思います。

まとめ

アナログのより良いところは、一発勝負感。

偶然や意図しない歪みから生まれる感覚的な気持ちよさ、音楽で言えばグルーブというのでしょうか。

選んだ道具の違いから、想定しきれない不確かさがあるほど、製作者にとって発見や喜びが生まれるのではないかと思います。

もちろん、程度があるので不確かすぎると今度は過度なストレスとなってしまいますので、ある程度の範囲内となってしまうのでしょうが。


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