ラフとは
デザインやイラストを制作する際に、いきなり完成に向けて組み上げていくわけではなく、お客様とのヒアリングで出たアイディア等からいくつものデザイン案がイメージされます。
そのいくつものイメージを書き出し、アイディアをまとめたり新たな発想を呼び起こす作業をラフと言います。
漫画であればネームと呼ばれるものが、ラフに当たります。
ラフを書き出す前に
実際にラフを考えていく前に、ヒアリングやアイディアをまとめ、文字で書き出し、重要な要素や必要な素材、どんな情報盛り込んでいくかをを確認します。
例えば、名刺制作であれば、名刺に入れるロゴはどんなものか。
名前、住所、電話番号などの入れ込みたい情報は何か、またその文字数はどれくらいか。
表記は漢字?カタカナ?英語表記?等々。
どんなに優れたデザインであろうと、日本語表記してほしい名刺を英語表記でデザインされればいいデザインと言えません。
実際に書き出す
最終的なデザインをイメージしつつ、紙に鉛筆で案を書き出していきます。
この時、いきなりデザイン制作ソフト等で制作していかず、できる限り手書きで書いていくのがいいでしょう。
頭の中のイメージをスピード感を持って書き出すことができるからです。とっさに浮かんだアイディアは思いの外するりと抜け落ちて消えてなくなってしまいます。
そんなふうに取りこぼさないように書き出していきましょう。
この時に書けば書くほど、次々にアイディアが出てくることもあるのでその全てを書き出します。
考える事
ラフで考えていることは、主にレイアウト(配置)について考えます。
デザインやイラストで何より大事なってくる部分はレイアウトや構図です。どんなにカラフルで綺麗なカラーリングでもレイアウトの良し悪しで、配色を活かしも殺しもします。
視線を誘導し、そのデザインやイラストのどの部分を特に見せたいか、どういう風にみてもらいたいかを考えながれレイアウトしていきます。
その時、同時に配色も頭の片隅に置きながらラフを書き出します。
まとめ
焦って、いきなり本番の制作を進めていくと、思わぬ修正が必要になってくるなど、より時間がかかってしまう原因になります。
考えられる可能性やアイディアを最初の段階で出していくことが大事になるでしょう。アイディアを出し切ったかと思っても、後から新たに思い浮かぶ事もしばしばありますし…。
急がば回れという言葉もあるように、面倒くさがらずにラフから制作を進めていくことを心がけましょう。
アシスタント時代には自作も作っては、編集担当さんにみてもらっていました。そんな時にみてもらうことの意識を痛感したエピソードをどうぞ↓
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