前回の道具紹介、第10回「トーンナイフ」はこちらからどうぞ。
アナログ漫画制作道具紹介シリーズは今回で最終回です。
最後の今回はティッシュペーパーやコピー用紙などの、有ると便利な「そのほかの道具」のご紹介です。
ティッシュペーパー
つけペンで絵を描く際には必ず必要になってくるのが、ティッシュペーパーです。
つけペンにインクを着けて絵を描いていくわけですが、描き終わった後、ペンに付着した残りのインクを拭き取らなければなりません。
これを残したままにすると錆びやすくなってしまい、ペン先の寿命が短くなってしまいます。
特別どのメーカーが良いというものはないのですが、なるべく柔らかめのものを使えると良いでしょう。
重要なのはその使い方で、ティッシュペーパーといえどペン入れの際はペン先を拭く回数がかなり多くなるため、コストが気になってくるところです。
使い方は、2枚のティッシュを引き抜き、重ねて2回折して使用します。
そのように折ったティッシュペーパーでペン先を挟むように軽く掴み、インクを拭き取ります。
このとき、ティッシュペーパーの端の方から使用し、もう吹ける部分がないというところまで使用していくと、かなりの節約になりますのでぜひ試してみてください。
コピー用紙
コピー用紙の用途は多々あります。
コピー用紙も様々なメーカーがありますが、A4サイズ カラープリンター用紙で薄すぎないものであれば使い勝手は良いかと思います。
用途としては、ラフ案を考える際のなぐりがきに使用したり、ネーム(漫画を描くまえの設計図、下書き、ラフ案)に使用します。
そのほかにも原稿を描く際、特に夏ですが、手汗が原稿を汚してしまうことがあります。そんな時に手と原稿の間に半分に折ったコピー用紙を挟むことで防ぐことができます。
手汗防止には手袋も有効なのですが、個人的には手の感覚が狂う気がしてあまり好まない事と、ペン入れのちょっとした試し描きを、このコピー用紙に描く事ができるのが何気に便利なのです。
マスキングテープ
マスキングテープも様々使えます。
仕上がった原稿にトレーシングペーパーを被せるときはマスキングテープで止めますし、見開きの原稿を描くときは、マスキングテープで貼り止めます。
このほかよくやる使用方法はスピード線など効果線を描く際に、複雑なキャラクターの線を隠すようにマスキングテープを貼り、描き入れることで、後の修正作業を減らすことができます。
このように、通常の漫画用道具意外にも色んなものを巧みに使うことで、作画作業を効率的に、魅力的な絵を作って行きます。
もちろん机や椅子なんかも大事ですね。
試行錯誤をして、自分にあった道具を選んで作画ライフより良いものにしていってください。
最後にアシスタントをした先生の中で珍しい道具を使用されていたエピソードを↓
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