漫画イラスト名刺のアナログ漫画制作道具紹介 第6回

前回の道具紹介、第5回「定規」はこちらからどうぞ。

ホワイト

今回は「ホワイト」のご紹介です。

ホワイトとはペン入れした際にはみ出した部分や、間違った線を描いてしまった部分、擦ってしまった汚れを修正する時に使用します。

その他にも白い線や、絵に効果をつける際にも使用します。

ホワイトに使用する道具も様々あります。

・修正ペン

・ポスターカラー

・カラーインク

・修正液 等々…

そんな中、現在使用している、より使い勝手が良いと感じているのが「ミスノン修正液」です。

ミスノン

上記にも書きましたが様々な用途がある分、一つのアイテムで複数の使用方法をとれるものを選んでいます。

合わせて、メンテナンスが楽なのも選んでいる理由の一つです。

ペン入れの修正は広範囲に及ぶ場合があり、筆によって塗り重ねていきます。

修正ペンは広範囲には適しておらず、ポスターカラーやカラーインクなどは筆を使用すると広範囲に対応できますが、使用済みの筆の後始末が面倒です。

その点、ミスノン修正液はふた自体に筆がついており、開けるだけで広範囲への使用も可能で、後始末も必要ありません。ふたを閉めるのみです。

また乾きも早く、修正した上からさらに線を描き足したい時にも、あまり待たずに描き込むことができ、インクの乗りも良いのです。

白い線を描き込みたいときは、つけペンで修正液を使います。

ミスノンそのままでは液体の粘りが少し強く上手く描けないので、少し水で溶かして使用します。

小瓶に少量の水を入れ、ペン先に水をつけ、ミスノンの筆で水のついたペン先に修正液をつけます。

こうすることで、滑らかにペンでホワイトを入れることができます。

後処理も小瓶に入った水でシャバシャバと溶かし、拭き取るだけ。

プロ漫画家のアシスタントをしていた際にも重宝していました。

アナログ漫画のアシスタントでの仕事の中で「仕上げ」と呼ばれる工程があります。

仕上げでは、黒く塗りつぶす「ベタ」やトーン貼り、効果線の書き込み、背景などありますが、その中でも特別技術が必要でない部分として修正の意味の「ホワイト」があります。コマの枠からはみ出た線の修正や、汚れ(ゴミ)の修正です。

これらは絵の技術というより、集中力と丁寧さがあれば誰でもできてしまうものなので、道具で失敗しないように、自分にあったものを選んでいきましょう。

それでは最後に、アシスタントをしていた時のホワイト失敗談をどうぞ(笑)

漫画イラスト名刺のアナログ漫画制作道具紹介 第7回はこちらから。

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