前回の道具紹介、第8回「筆ペン、その他のペン」はこちらからどうぞ。
スクリーントーン
今回はスクリーントーンのご紹介です。
スクリーントーンとは小さな点やパターンがたくさん印刷された粘着フィルムのことを言います。
白黒の2色世界の漫画表現で、中間色の濃淡や、物の色を表現したいときに使用します。
網点やカケアミとも呼ばれる模様で、等間隔に並んだ点の大きさや隙間の違いによって様々な濃淡、色合いの違いを表現します。
使い方としては透明フィルムに印刷しているため、ペン入れが終わった後に大きくカットしたフィルムを重ねて不要な部分をカッターで取り除きます。
その後当て紙を置き、定規等の硬く先端が平たいもので圧力を加えることで圧着し、後々剥がれないようにします。
フィルムシートの粘着面にはノリの粒が付着されていて、圧力を加えることでノリの粒が潰れ、より粘着するという仕組みです。
このトーンでもさまざまな表現に使用でき、表面を削りぼかしを入れたりすることで複雑な質感を出すこともできます。
これにより気をつけないといけないことが、削りを入れることで圧着と同じ効果が起こるので、のちに剥がす部分にもノリが残っていることがあります。
これを放置するとノリの部分が黒ずみの汚れとなってしまいます。
その場合は、不要な部分を剥がした後に消しゴムをかけてあげる事でノリを取り除きましょう。
このスクリーントーンもさまざまなメーカーから出されていますが、粘着面ののりの強さや、表面の削りやすさ、削りにくさ等の違いがあり、それぞれ試して自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
それでは、スクリーントーンにまつわる失敗談というか、あるあるをどうぞ(笑↓
漫画イラスト名刺のアナログ漫画制作道具紹介 第10回はこちらから。
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